緊縛の実践に必要な知識と理解
この文書は、緊縛教室 縛楽式を受講されるすべての方に、緊縛に対する理解や、縛楽式のスタンスについてご理解をいただくため、初回の受講時に読み上げさせていただいているものです。
緊縛は、人と人とが信頼をもって向き合う深いコミュニケーションとしてとても有用なものではありますが、大変危険な行為でもあります。
この文書はあくまで表面的な情報を羅列したものに過ぎず、深くご理解をいただくには不十分な内容となっています。
実践にあたりましては、できれば緊縛教室 縛楽式をご受講くださいますよう、お願いいたします。
注意事項
本書の閲覧にあたり
本書の内容は、あくまでもたかせ秦之助、及び緊縛教室 縛楽式としての定義であり、その他すべての緊縛に関わる人たち共通の理解ではないということをご留意ください。
本書の実践にあたり
緊縛は非常に危険の伴う行為です。実践においては受け手の合意のもとに、安全に配慮して行ってください。
なお、本書の実践にあたり、事故や不利益などが生じた場合、当方では一切の責任を負いかねますので、予めご承知おきください。
前提知識
緊縛とは
縛り手と受け手の双方合意のもと、主に麻縄を用いて、縛り縛られることによるコミュニケーションのこと。
縛り手とは
受け手の身体を預かり、縛りを通じて様々な体感を与える人のこと。
受け手とは
縛り手に身体を委ね、縛りを通じて様々な体感を受け取る人のこと。
体感(緊縛の効果)とは
受け手の望む体感には個人差があり、またその時点での体調やメンタルの状態によっても、受け取る感覚に変化があるため、常に受け手の反応を注意深く観察しながら、適切に縛りを進めていく必要がリマス。
体感の一例
- スキンシップによる多幸感
- 身を委ねることによる精神的な開放感
- アトラクション的な高揚感
- 接触や圧迫による身体的な刺激
緊縛の危険性
緊縛には、受け手の怪我や身体異常を招く事故につながる危険性があり、受け手の体調の変化を敏感に察知しながら適切に縛りを行使する必要があります。
特に、体調不良時や飲酒時にはその危険性は過大になるため、原則として避けるようにしてください。
緊縛事故の一例
神経麻痺、過呼吸、窒息、失神、脱臼、骨折、挫傷、擦過傷、内出血
人体構造の理解
事故の危険性を可能な限り抑制するため、なるべく人体構造(特に神経、筋肉、血管、骨格、関節、気管)について勉強しておくようにしてください。
緊縛の事前準備
必要な道具
- 緊縛用麻縄
- ハサミ(緊急時に縄を切るため)
麻縄の準備
購入した麻縄は通常、表面が粗く、受け手の肌や衣服を傷つけてしまう可能性があるため、事前に鞣しを行う必要があります。
鞣しの仕上がりは人により好みがあるため、個々の嗜好に合わせて処理を行う。
基本的な用語
実践にあたり必要なこと
受け手との事前合意
緊縛を行う際は、行為の限界について、必ず受け手に確認をしてください。
但し、受け手は必ずしも自身の要求を正確に言語化できているとは限らず、認識の齟齬や取り決め外のことで事後にクレームや不満が生じる可能性があります。
このような場合でも、すべて縛り手の責任と心得て、事前に慎重にコミュニケーションを取るように留意してください。
主な事前確認事項
- 縛りの危険性について
- 体調や怪我の有無について
- 行為の限界について
縛り手の基本姿勢
- すべては受け手次第であること
- すべては縛り手の責任であること
- 過程こそが最も重要であること
- 受け手の観察を怠らないこと
文責

緊縛教室 縛楽式
